結論から言うと、ChatGPTにうまく質問するコツは、「何のために」「どんな材料を使い」「どんな形で答えてほしいか」を伝え、返ってきた答えを見て具体的に修正することです。
難しい専門用語を覚える必要はありません。私は記事や画像を作るとき、タイトルや伝えたい内容を示し、「先に結論を書いて」「この順番で」「この文言はそのまま使って」と、必要な条件を追加しています。
この記事では、その頼み方を7つに整理します。質問例は、私が実際にしている指定の仕方を、読者の方も自分の用途に置き換えられる形にしたものです。
- 目的・読者・使い道を先に伝える
- 自分の考えと判断材料を渡す
- 結論・順番・長さなど、答えの形を指定する
- 変えない部分と入れない内容を明確にする
- 見本を示し、どこを参考にしてほしいか伝える
- 一度で終わらせず、直す場所を絞って頼む
- 根拠と不明点を確かめ、使う前に自分で確認する
OpenAIの公式ガイドでも、目的・背景・出力形式・守ってほしい条件を必要に応じて伝え、追加の指示で仕上げる考え方が紹介されています。7項目すべてを毎回書く必要はありません。まずは、答えが変わりそうな条件を一つ加えるところから始められます。参考:OpenAI「Prompting」
1.目的・読者・使い道を先に伝える
「記事を書いて」だけでは、誰に何を伝える記事なのかが決まりません。初心者向けの説明と、すでに使っている人向けの比較記事では、必要な内容が違います。
私も依頼するときは、「note向け」「WordPress用」「AIに勝ちまセンカ用」のように、使う場所を伝えています。さらに、読者が読み終えたあとに何をできるようになってほしいかまで指定すると、完成形を考えやすくなります。
質問例:使い道まで伝える
「AIに勝ちまセンカ」に掲載するWordPress記事を書いてください。
読者は、ChatGPTを使い始めたばかりの人です。
読み終えたら、自分の質問に条件を足して改善できる内容にしてください。
タイトルは「ChatGPTにうまく質問する7つのコツ」です。
メールなら「誰に、何をお願いするか」、調べ物なら「何を決めるために知りたいか」を添えます。用途が決まっているときは、そこから伝えるのが始めやすい方法です。
ポイント:テーマだけでなく、その答えを使って何をしたいかを書く。
2.自分の考えと判断材料を渡す
自分らしい答えが欲しいなら、自分がすでに考えていることを渡します。「どう思う?」だけでなく、きっかけ、気になっている点、譲れない条件を短く添えるやり方です。
私は自分の意見を入れたいとき、先に考えを説明してから、それを文章にするよう頼んでいます。記事の材料まで全部任せるより、どの考えを残してほしいのかを伝えられます。
質問例:考えを整理してもらう
私は「便利な道具が増えても、使い方を覚える時間が負担になることがある」と考えています。
この意見を初心者向けの記事に整理してください。
便利な点と負担になる点の両方を扱い、私の意見と一般的な説明を分けてください。
私が話していない体験や数字は加えないでください。
資料を要約してほしいなら、その資料を添えます。料金を比較してほしいなら、対象サービスや知りたい条件を示します。材料が足りないときは、「答えに必要なことがあれば先に質問してください」と添える方法もあります。
私なら、文章が整っていても、自分が伝えたい考えが消えていれば修正します。読みやすさと、自分の意見が残っていることは、両方確認したい部分です。
ポイント:ChatGPTに考えてもらう部分と、材料として渡す部分を分ける。
3.結論・順番・長さなど、答えの形を指定する
内容が合っていても、前置きが長かったり、知りたい話が後ろにあったりすると使いにくくなります。そこで、答えてほしい順番や形式も伝えます。
私は「先に結論を書いて」「この順番で記事を書いて」と指定します。文章の雰囲気だけを頼むよりも、どこから何を説明してほしいかを示せます。
質問例:結論から、順番を決めて頼む
最初に結論を2〜3文で書いてください。
そのあとに、理由、具体例、実際に試す手順の順で説明してください。
比較する項目は表にし、専門用語には短い説明を付けてください。
全体は1,000字程度を目安にしてください。
「短く」だけでは、3行なのか、1,000字なのかが曖昧です。「最初の3行で答えを知りたい」「候補を3つ比較したい」のように、使いやすさを具体的にします。
文字数の指定は目安として扱い、厳密な上限がある原稿では最後に文字数を確認します。詳しさが必要な記事なら、無理に短くするより、見出しで読み分けられる構成を指定する方が目的に合うこともあります。
ポイント:内容と一緒に、読みたい順番と完成形を伝える。
4.変えない部分と入れない内容を明確にする
文章を整えてほしいときでも、すべてを書き換えてよいとは限りません。自分で決めたタイトル、気に入っている言い回し、実際に起きた出来事などは、残したい部分を先に示します。
私は、使いたい文言が決まったときには、その文章を示して「このまま入れて」と伝えます。この指定は、記事のタイトルにも、アイキャッチに入れる文字にも使えます。
質問例:残す部分を指定して修正する
次のタイトルは、句読点も含めてそのまま使ってください。
本文は読みやすく整えてください。
出来事、数字、私の意見は変えないでください。
作業の説明や、依頼していない追記を記事本文に入れないでください。
タイトル:[ここに確定したタイトル]
本文:[ここに原稿]
「面白くして」と頼む場合も、実話なら「起きていない出来事や会話は足さない。言い回しと文章の間で読みやすくして」と伝えれば、任せたい範囲を明確にできます。
条件を大量に並べる前に、変更されると困るものを優先します。タイトル、事実、掲載しない内容など、今回の依頼で特に大事な部分を絞ると、確認する場所もはっきりします。
ポイント:変えてほしい部分と、そのまま残してほしい部分をセットで伝える。
5.見本を示し、どこを参考にしてほしいか伝える
「リアルに」「おしゃれに」「わかりやすく」は便利な言葉ですが、人によって思い浮かべるものが違います。言葉だけで伝わりにくいときは、見本を添えると説明を具体的にできます。
私は画像を作るとき、以前の画像を基準にして、同じくらい写真に近い質感を求めています。ただし、質感を合わせたいのか、キャラクターを揃えたいのか、文字の配置を参考にしたいのかは別の条件です。
質問例:画像の参考にする部分を分ける
添付画像を、写真に近い質感とキャラクターの見た目の参考にしてください。
背景は今回の記事に合う仕事机に変更してください。
キャラクターの色と顔の特徴は揃えてください。
画像に入れる文字は、次のタイトルだけです。
[ここにタイトル]
文章でも同じです。自分の過去記事を示して、「この文章の短い段落と話し方を参考にし、今回のテーマに合わせて書いてください」と頼めます。見本を貼るだけでなく、どこを引き継ぎたいかを一言足します。
見本の画像や文章をChatGPTが確認できていなければ、狙った比較はできません。必要な画像や該当部分を添え、リンク先を確認できない場合はそう伝えるよう頼みます。
ポイント:「これと同じ」だけで終わらせず、同じにしたい特徴を言葉にする。
6.一度で終わらせず、直す場所を絞って頼む
最初の回答が少し違っても、最初から全部やり直す必要はありません。どこが違うかを見て、その部分の修正を頼みます。
私も、出てきた文章を見てから「もっと面白く」「この話は入れないで」と方向を調整します。その際、残す部分と修正する部分を区切ると、気に入っていた表現まで変わるのを避けやすくなります。
質問例:「もっとよくして」を具体的にする
タイトルと見出しはそのまま残してください。
導入だけを修正します。
抽象的な説明を減らし、読者が困っている場面から始めてください。
新しい体験談は作らず、下の原稿にある内容だけで書いてください。
たとえば、答えが長いなら「結論と理由を残し、重複した説明を削って」。一般論ばかりなら「私が示した条件に当てはめて」。硬すぎるなら「専門用語を普段の言葉に言い換えて」と、違和感を作業に置き換えます。
「全力で」「丁寧に」と伝えたいときも、そこに「各項目に具体例を付ける」「重複を削る」「説明の飛躍がないか確認する」など、仕上がりの基準を添えると、後から確かめやすくなります。
記事が複雑な場合は、構成、本文、表現の調整を順に確認するやり方もあります。短い依頼まで細かく分割する必要はありません。
ポイント:不満を伝えるだけでなく、次に何を直せばよいかまで指定する。
7.根拠と不明点を確かめ、使う前に自分で確認する
読みやすい答えになっても、内容が正しいとは限りません。文章の自然さと、情報の確かさは分けて確認します。
とくに料金、機能、利用条件など、変わる可能性がある情報は、確認した時点と出典が必要です。検索できる状況なら公式情報を調べてもらい、検索や確認ができなければ、そのことを明示するよう頼みます。
質問例:事実を確認するための依頼
この記事に含まれる料金・機能・利用条件を確認してください。
確認できる公式情報のURLと、確認した日を示してください。
確認できた事実、推測、未確認の情報を分けてください。
情報を調べられない場合は、その旨を伝え、数字やURLを作らないでください。
OpenAIのガイドでも、出典を求めることや、不確かな部分を示すこと、出力を点検することが紹介されています。参考:OpenAI「ChatGPT Enterprise Prompting Guide」
ただし、ChatGPTに確認を頼むだけで検証が完了するわけではありません。表示されたリンクを実際に開き、そのページが記事の主張を裏付けているかを自分でも見ます。数字が合っていても、対象プランや条件が違えば、読者には誤った説明になります。
私が最後に見るなら、タイトルは指定どおりか、自分の意見が変わっていないか、話していない経験が追加されていないか、読者に必要な説明が揃っているかを確かめます。公開する文章として使えるかを判断するところまでが、仕上げです。
ポイント:質問を工夫することと、回答を確かめることを両方行う。
そのまま使える、質問の基本テンプレート
最初からすべてを埋めなくても大丈夫です。必要な項目だけ残し、角括弧の部分をご自身の内容に置き換えて使ってください。
【目的】
[何を知りたいか、何を作りたいか]
【読者・使い道】
[誰が読むか、どこで使うか]
【材料】
[自分の考え、原稿、資料、参考画像]
【答えの形】
結論を先に書き、[理由・具体例・手順]の順で説明してください。
[文字数の目安・表・箇条書きなど]
【守ってほしいこと】
[そのまま残す文言・変更しない事実]
[入れない内容・避けたい表現]
【不明点と確認】
答えに必要な情報が足りなければ、先に質問してください。
確認できないことは、推測で埋めずに示してください。
私が文章を依頼するときの、実際の進め方
私は、最初から長い指示を完成させているわけではありません。タイトルや書きたいことを出し、文章を読んでから方向を調整します。流れを読者向けに整理すると、次のようになります。
- 最初に伝える:タイトル、使う場所、伝えたい内容、結論を先にすること。
- 回答を見て伝える:残す表現、削る話、もっと具体的にしてほしい箇所。
- 仕上げで伝える:確定したタイトルを変えないこと、必要な説明の抜けや事実関係を確認すること。
この頼み方のよいところは、最初の段階ですべてを言語化できなくても、実際の回答を見ながら自分の希望をはっきりさせられることです。
まず一つ試すなら、次の質問に「この答えを何に使うか」を一文加えてみてください。返ってきた答えが違ったら、「ここは残して、ここを変えて」と続ける。そこから、自分に合う聞き方を作っていけます。

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